ルーマニアワインとは
【ルーマニア】
ルーマニア 面積:237,500km2 人口:2,245万人 首都:ブカレスト 言語:ルーマニア語 宗教:ルーマニア正教(87%) 人種:トラキア人・ラテン系 ルーマニア(Romania)は「ローマ人の国」を意味する国名が示すようにラテン人がバルカン半島に形成した国です。 ヨーロッパの南東に位置し、黒海に面しています。ヨーロッパで12番目の広さです。 東側はモルドヴァ共和国、南側はブルガリア、西側はセルビアとハンガリーに囲まれています。南東の245キロにもわたる海岸線は、地中海と大西洋への出口となっています。 ルーマニアにはカルパチア山脈が約965km以上にもわたってアーチ状に広がっています。この山々は3つの大きな地域に分けられています。 ドナウ河はヨーロッパを通り、ルーマニアまで続いています。このドナウ河は3つに枝分かれし、ドナウデルタ地帯を形成しています。 中世ヨーロッパの建物や景観が残され、トランシルヴァニアの要塞教会や修道院など、ユネスコ世界遺産に登録されています。
【ルーマニアワイン】
ルーマニアは世界最古のワイン産地の一つで、イタリア、フランス、スペイン、ドイツ、ポルトガルに次ぐ欧州6位のワイン生産国です。 東欧のバルカン半島東部にあり、東は黒海、北はウクライナ、西はハンガリー、南はブルガリアに接しています。ぶどうの作付け面積は、欧州第5位で、南西部はフランスのボルドーとほぼ同緯度で、ヨーロッパでも良質なぶどうの産地として知られています。
【ルーマニアワインの歴史】
紀元前4000年からワイン生産ヨーロッパ最古の生産地ダキア かつてダキア王国として栄えたルーマニアはもともと世界有数のワイン産国でした。ダキア人にとってはワインは水よりも貴重であり、ワインはキリストの聖なる血を表し、洗礼から埋葬までワインと共にあると言われています。 戦後中世には修道院・教会でワインを作り、欧州の王族に愛されました。 1989年のパリ博覧会でルーマニアワインが最高賞受賞し、パリでルーマニアワインブームが起こりました。" 南西部はフランスのボルドー、イタリアのピアモンテとほぼ同緯度でぶどう栽培に適した土地と言われる。
戦後、ソビエト支配下でワイナリー国営化 質より量で荒廃 第2次世界大戦後、ルーマニアは社会主義国となったために西欧諸国との交流が閉ざされ、ワイン市場から姿を消しました。ソビエト支配下でワイナリーは全て国営化かされ、質よりも量を求める方針でぶどう畑はすっかり荒廃してしまいました。 しかし1989年の社会主義体制の崩壊後、ルーマニアワインは再びワイン市場へと戻ってきました。
1989年 ルーマニア革命後、ワイン作りを再開 2007年EU加盟 厳しいEUワイン法に準じたルーマニアワイン法が整備された
【ルーマニアワインの魅力】
ルーマニアワインの魅力はなんといっても土着のぶどう品種。 欧州でも厳しいワイン法で製造される最高品質のワインをリーズナブルな価格で味わえることをご存知ですか? それは、欧州6位のワイン生産国ながら、9割を国内で消費し輸出量が少なく、まだ価格競争にさらされていないから。 豊かな味わいを持ちながらくせがなく、料理との相性がよいのも魅力です。
【ルーマニアのワイン法 D.O.C-C.M.D】
ルーマニアのワイン法では、ルーマニアワインはD.O.C(保護原産地呼称)、I.G.P(保護地理的表示)、地理的表示のないワインの三段階で格づけされています。 D.O.Cには33、I.G.Pには12の産地が該当します。 さらに、ブドウの収穫時期により3つに分類されています。 「C.M.D.」完熟期に収穫されたブドウは 「C.T.」遅摘みで収穫されたブドウ 「C.I.B.」貴腐ブドウとして収穫されたブドウ DOCは、ルーマニア産のワインに対して与えられる認証であり、製造過程及び品質評価において、特定の条件を満たしたものにのみ付与される品質の保証です。ルーマニア産のワインの中でもDOCワインは2割程度です。
■生産量・輸入量統計
■2022年世界のぶどう・ワイン情勢 ウクライナ戦争の影響で生産・流通コスト急増し、ワインの輸出減少し、ワインの平均価格が前年比で15%上昇
ルーマニアのぶどう・ワイン生産量・輸入量統計
・ぶどう園面積 世界10位 欧州5位(2022年)
・ワイン生産高 世界13位 欧州6位(2022年)世界の1.5%
イタリア、フランス、スペイン、ドイツ、ポルトガルに次ぐ ルーマニア国内のワイン生産量は2021年比で19%減(ギリシャ、ハンガリーも大幅減少)
・日本の輸入量 15位(2022年)全輸入量の0.1%、フランス・チリの0.5%に過ぎない
2010年に比べて、2021年以降大幅に輸入量が増えている。
【土着ぶどうの魅力】
ルーマニアは、ワイン作りの長い歴史を持ち、地元のテロワールを大切にしてきました。
◉ フェテアスカ ネアグラ(褐色の乙女)
◉ フェテアスカ レガーラ(王家の乙女)
◉フェテアスカ アルバ(白い乙女)
◉バベアスカ ネアグラ(黒い貴婦人)